2016年6月10日金曜日

[053] Horst Rickels - Mercury


Label: 235

Catalog#: HR-001
Format: CD, Album
Country: Germany
Released: 1989
DISCOGS

1 Part I. Twenty-One, Aufstieg Und Fall Der Unebenen 16:06

2 Part II. Le Sacre Du Moment 6:27
3 Part III. Circulated Breathing 13:32
4 Part IV. The Rhythm Factory 24:44

1947年旧西ドイツ生まれの作曲家Horst Rickels(ホルスト・リクルズ)。72年にオランダに移住し、ハーグ王立音楽院で電子音楽の作曲、ブラバント音楽院で音楽理論を修得。独グロトリアン・シュタインウェヒ、ベヒシュタインでピアノ製造を学び、70年代後期から楽器創作やインスタレーション制作に着手。同時にピアノ/サックス奏者として、NYノーウェイブに呼応するフリーファンク・バンドDer Junge Hund(デル・ヨンガ・フンド)や、Paul Panhuysen(パウル・パンハウゼン)率いる特殊楽器アンサンブルMaciunas Ensemble(マチューナス・アンサンブル)のメンバーとしても活動しています。楽器ビルダーと演奏家の顔を持つRickelsが、85年から製作に取り組みはじめたのが、60のふいごと60のパイプをホースで繋げた「メルクリウス・ワーゲン(水星の車)」と呼ばれる特殊パイプオルガン。本作「Mercury」は、オランダ南部アイントホーフェンのギャラリー=ディ・ファブリックで行われた「変化する空気圧のためのパルティータ」という4曲のパフォーマンスを収めた89年作。各パイプは平均律にチューニングされていますが、空気圧のわずかな加減で音質・音程が変動しやすく、過度な空気圧をかけると伝統的なオルガンでは通常避けられる倍音や予期せぬエフェクトを引き起こすデリケートな仕組み。RickelsとJoop Van Brakel(ヨープ・ファン・ブラーコル)の2人は、両手両足で一定のリズムに抑揚を付けながら倍音やエフェクトを操り、電気装置然とした外観の印象を覆すようなやわらかな音色で、細かなモアレ状のパターンや恍惚を誘うクロスリズムを生み出しています。


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Maciunas Ensemble ‎– Music For Everyman 861 (Apollo Records, 1986)

va ECHO. The Images Of Sound II (Apollo Records, 1987)