2016年12月10日土曜日

[098] Planetary Peace - Synthesis


Label: Love All Day
Catalog#: LAD 011
Format: Cassette, Album
Country: US
Released: 2016
pre-order

1 Festival of Humanity 6:15

2 I Hear the Drums 1:17
3 Christ is Coming 4:41
4 Silence of Night 5:41
5 Step High 3:44
6 Country of Love 8:24
7 Medicine Wheel 3:39
8 I Am That I Am 6:38
9 Gentle People 6:27
10 Song without Warning 2:13
11 Shepherd's Song 2:25
12 Haré Om 6:00
13 Highland Memories 3:36
14 For Four 2:28
15 I Am Om 10:11
16 The Call 1:15
17 Mountain Horns 7:06
18 Feel the Spirit 2:17
19 Wave Motion 4:30
20 Hear the Om 3:53

Will Sawyer(ウィル・ソウヤー)とKalima Sawyer(カリマ・ソウヤー)のアメリカ人夫妻によるデュオ・ユニットPlanetary Peace(プラネタリー・ピース)が、ロンドンに移住していた80年代初頭に録音を開始、83年にサンタフェに戻り自主リリースした、知られざるシンセフォーク作品「Synthesis」を、シカゴのレーベルLove All Dayがリマスター再発。一部のアコースティック楽器を除き、すべて純正律にチューニングしたSerge製モジュラー・シンセサイザー2台を使って演奏された、心の平安、人々の慈愛、自然の偉大さを讃える20曲のオリジナル・マントラ。当時、ディストリビューションの協力と寄付を募り、友人や仕事仲間に無料で配り歩いていたそうです。夫妻の消息をつかんだレーベルによると、現在2人はマウイ島でオーガニックファームを経営しながら、自分たちで作った太陽光発電スタジオで録音を続けているとのこと。カセットテープとデジタル版で12月20日にリリース。


「1980年の秋、ロンドンにある自宅のリビングルームで、TEACのリールトゥリール・テープ・デッキを使って録音しました。81年3月に初めての子供が生まれる前にこの録音をしようと決め、全ての機器を持って私たちはロンドンに到着しました。恵みや幸運に巡りあい、ロンドン中心部のハムステッド・ヒース近くにある小さなコテージを見つけました。そこは夕方録音するのに十分なほど静かでした。平均律より純正律を好んでいたため、私たちは自分たちでチューニングできる機材を探しました。その目的にあったアナログシンセサイザーのキットを開発したエンジニアSerge Tcherepnin(サージ・チェレプニン)がサンフランシスコにいました。私たちはロンドンに出発前、数ヶ月の間苦労してキットを組み立て、ハンダ付けし、演奏する方法を学びました。信号経路を手動で設定し、オシレーターやフィルターなどに接続するためのパッチケーブルが必要でした。もちろん今はすべてデジタルで行われます…… TEACのリールトゥリール・テープ・デッキ、Shureのマイク、リバーブなど、すべて自分たちで持ち込んだ機材を使いました。おかしかった出来事といえば、私たちがサンフランシスコを出発する際、飛行機の乗客全員が離れたターマックに移動させられ、全ての荷物がチェックされました。そのため、離陸まで数時間の遅れが生じました。彼らは爆弾の恐れがあると話していましたが、私たちのシンセサイザーが原因でアラートを引き起こしたかもしれないと、しばらくして思いました。「テロリスト」というものがつくり出される前だったので、当時はだれもそんな理由を考えませんでした。私たちの娘が生まれてからは、私たちは多かれ少なかれ、すべての音楽制作を止めました。私たちが配り歩いていた非常にレアなカセットの1つにあなたが出会ったことは、実に小さな奇跡です。」 


...